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みやぎ県民大学(大学開放講座)
「東北アジアの人間と環境」


東北大学東北アジア研究センターは、みやぎ県民大学として以下のような講義を開催いたします。東北アジアの人と自然をテーマに、四人の講師による講義を行います。県民のみなさま、ふるってご参加ください。

対  象: 一般市民・高校生・大学生
会  場: 東北大学片平キャンパス 片平さくらホール2階会議室
募集人数: 50名(応募者多数の場合、抽選)
開講日時: 平成25年10月23日(水)、30日(水)、11月6日(水)、13日(水)いずれも18:00-20:00
申し込み: 「みやぎ県民大学 東北アジアの人間と環境申し込み」と明記の上、下記の事項をお書きになり、東北アジア研究センター・コラボレーションオフィス(熊谷宛、電子メール:colab@cneas.tohoku.ac.jp 電話・ファックス:022-795-3619)までファックスか電子メールでお申し込みください。
 ご芳名:
 年齢:
 連絡先住所:
 電話番号・ファックス番号:
募集期間: 平成25年9月2日(月)~10月16日(水)

申込書ファイルはこちら (wordファイル、18.6KB)
※上記ファイルの取得がうまくいかない場合は、こちらのPDF版 (22.9KB)をDLしてください。

講座内容
「東北アジアの人間と環境」(趣味・教養コース No.20)
 日本人は、歴史上東北アジアと深く関わってきました。中国の文化が日本に多大な影響を与えたことはよく知られていますが、それは、中国で出版された書籍を通じてでしたが、開国後の日本人は、実際に中国を訪れ、その多様な文化に接しました。日本は常に東北アジアに近くあったのです。日本と東北アジアの近さは、自然環境の面からもいうことができます。日本列島と東北アジアは、同じ地質の構造を共有します。私達は、物言わぬ大地の構造からも、その近さを実感するでしょう。そしてまた現在、日本の技術は、東北アジアと日本をつなぐ大きな可能性を秘めています。
 このように東北アジアが、わが国にとって「一衣帯水」の地域であるにもかかわらず、その近さがなかなか実感されにくいのも確かです。この講義では、東北アジアと日本の「近さ」をキーワードとして、歴史・文化・自然・技術という四つの側面から、東北アジアと日本のつながりを考えてみたいと思います。

10月23日(水)18:00-20:00
岡洋樹講師(東北大学東北アジア研究センター教授)
「歴史の中の東北アジアと日本」
 20世紀、日本は東北アジアと深い関わりをもちました。日本人たちは、東北アジアを「大陸」とか「満蒙」などと呼びましたが、「満蒙」とは「満洲」(マンジュ)と「蒙古」(モンゴル)のことです。20世紀初頭に日本人が出会ったマンジュとモンゴルとは何だったのでしょうか。この講義では、この問題を17世紀から20世紀初めまで、三百年にわたって中国に君臨した清朝の歴史にさかのぼりつつ考えてみます。

10月30日(水)18:00-20:00
佐藤源之講師(東北大学東北アジア研究センター教授)
「電波で見る東北アジアの自然と環境」
 この講義では、衛星や、航空機を利用する広域リモートセンシングから地中レーダーを利用する精密な地下計測まで、電波を利用した環境、地下計測の手法と、これを東北アジアや日本に適用した実例を紹介します。特に東日本大震災の被災地が宇宙からどのように観測されたのか、また被災地での住宅高台移転を推進するための遺跡調査や被災者捜索活動等、最近の話題についてもお話します。

11月6日(水)18:00-20:00
磯部彰講師(東北大学東北アジア研究センター教授)
「戦国大名家の書籍蒐集と東北アジア」
 戦国末期の大名家が江戸幕府下の外様大名として生き残るために、東北アジア、とりわけ明や朝鮮王朝の出版物を購入し、学僧に師事して学問を重視したことについて、伊達家の蔵書を中心にして解説します。そして、江戸中期と後期とは書籍の蒐集の性格が違うこと、大名家の家門維持の上で、宋元版や朝鮮本が重要であったことを紹介します。

11月13日(水)18:00-20:00
石渡明講師(東北大学東北アジア研究センター教授)
「東北アジア 大地のつながり」
 日本と大陸の地質のつながりについて解説します。日本列島の地質と地震・火山、大陸移動説と日本海の形成、大陸の地質と日本へのつながり、そして資源・環境・災害など我々が直面する問題との関連について述べます。講義の内容については、石渡 明・磯崎行雄著「東北アジア 大地のつながり」(東北アジア学術読本)東北大学出版会(2011年)を参照してください。
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