書名 | 国際環境法講義(第2版) |
編者 | 西井正弘・鶴田順 |
出版社 | 有信堂高文社 |
発行日 | 2022年5月7日 |
ISBN | 4842040661 |
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概要 | 小坂田裕子は、「コラム⑨遺伝資源と先住民社会」(164-165頁)を担当した。2010年の生物多様性条約(CBD)第10回締約国会議で採択された名古屋議定書に対する「先住民族の権利に関する国連宣言」の影響と限界について論じた。国連宣言に基づく先住民族の主張は、名古屋議定書に一定の影響を及ぼしたが、それが国家の権利や利益の制約となる限りにおいて、当該主張はCBDレジームで否定されたことを指摘した。ただし、議定書は先住民族の権利に関する多くを国内法に委ねているため、今後は、遺伝資源へのアクセス及び利益配分(ABS)に関する国内法に国連宣言が与える影響にも注意を払う必要があるとした。 |
2022.05.07