2022.09.02

調査活動:寺尾萌

調査活動

目的 畜産物および日用品の輸送・販売に携わる個人事業主のメディア利用に関する聞き取り調査
出張者 寺尾萌
日程 2022年7月26日-9月2日
用務先 モンゴル国ウランバートル市・オブス県

用務

  • モンゴル国オブス県ウランゴム市(中央市場):
    畜産物および日用品の輸送・販売に携わる個人事業主のメディア利用に関する聞き取り調査
  • モンゴル国ウランバートル市(モンゴル国立大学・ブンブグル市場・エメールト市場):
    上記用務に関わる文献調査および都市部における動向に関する聞き取り調査

成果

モンゴル国オブス県マルチン郡においては、畜産物や日用品の売買を行う個人事業主に聞き取り調査を行い、取引上でソーシャル・メディアがはたしている役割を確認した。オブス県ウランゴム市およびウランバートル市における個人事業主への聞き取り調査では、個人ソーシャル・メディア上で取引を行うことで、さまざまな個人事業主が容易に取引を行っていたことも明らかになった。その一方で、国境閉鎖中は、国境通過の許可が下りやすい大企業の取引が持続可能であった一方で、個人事業主の取引は中断せざるを得なかったという差異も明らかになった。畜産物の取引においては、近年中国の市場が縮小傾向にあり、値が下がった畜産物を廃棄せざるを得ない状況にあることも確認した。また、畜産物生産の技術の保存・継承の可能性を探究するため、ウランバートル市を拠点として馬乳酒の生産技術・文化を記録するテレビ番組等の制作に携わっている研究者、タイワンジャルガル氏との意見交換を行った。