吉田 聡 [よしだ さとし] 地質研究資料アーカイブと試料キュレーティング 【専攻】 地質学 地球化学 |
略歴
2021年3月 | 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 修了 博士(理学) |
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2021年4月 | 東京大学大学院総合文化研究科 特任研究員 |
2023年8月 | 東北大学東北アジア研究センター 学術研究員 |
学外での活動
日本地質学会 関東支部区 代議員 (2022年6月~現在)
連絡先
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地 東北大学東北アジア研究センター
研究紹介
炭酸塩岩から見る地球史を通じた海洋組成の変遷
海洋組成と生命進化は密接に関連していると考えられてきた。しかし,生命が誕生したとされる39億年前の海水は当然ながら失われており,その組成を直接知ることはできない。そこで,これまで40~22億年前の地質体で野外地質調査を行い,炭酸塩岩を採取し,それらの地質学的産状や化学組成に基づき,堆積場の推定および当時の海洋の酸化還元度や生命必須元素組成を明らかにする研究を行ってきた。最近では,レーザー技術と質量分析器を組み合わせたµmスケールの局所分析を炭酸塩岩に応用し,より精密な古海洋組成の推定に取り組んでいる。
【主な研究テーマ】
● 太古代の炭酸塩岩の起源と堆積場の推定● 炭酸塩岩から見る真核生物誕生場の生命必須元素組成の復元
● 高温高圧熱水装置を用いた太古代熱水組成の再現
西グリーンランド南部イスア表成岩帯(約38億年前)における野外調査
世界最古の真核生物の化石が産するガボン共和国フランスビル層群(約22億年前)における野外調査