東北大学 東北アジア研究センター

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教授 辻森 樹

辻森 樹

辻森 樹 [つじもり・たつき]

東北大学 東北アジア研究センター

地球化学研究分野・教授
(兼)東北大学大学院 地学専攻

【専攻】

地質学

岩石学、変成岩岩石学

地球化学

略歴

1999年3月 金沢大学大学院自然科学研究科博士課程 修了 博士(理学)
1999年4月 金沢大学大学院理学研究科 日本学術振興会特別研究員PD
2000年4月 岡山理科大学自然科学研究所 研究員・蒜山地質年代学研究所 研究員
2001年4月 岡山理科大学自然科学研究所 日本学術振興会特別研究員PD
2001年7月 スタンフォード大学地球科学部 客員研究員
2004年4月 スタンフォード大学地球科学部 日本学術振興会海外特別研究員
2006年4月 金沢大学ベンチャービジネスラボラトリー 講師(研究機関研究員)
2006年12月 岡山大学地球物質科学研究センター 助手
2007年4月 岡山大学地球物質科学研究センター 助教(職制変更による)
2009年1月 岡山大学地球物質科学研究センター 准教授
2015年9月 東北大学東北アジア研究センター 教授

業績

⇒ 東北大学研究者データベース

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⇒ ORCID

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受賞

  • 1999年  3月 日本地質学会 研究奨励賞(第167号)
  • 2006年  7月 日本岩石鉱物鉱床学会 研究奨励賞(第47回)
  • 2006年  9月 日本地質学会 柵山雅則賞(第1号)
  • 2011年  3月 Elsevier The Top 50 Most-Cited Articles from Lithos (2006–2011)
  • 2013年10月 アメリカ鉱物学会 MSA Fellow
  • 2014年  4月 アメリカ地質学会 GSA Fellow
  • 2016年  9月 Publons Sentinels of Science Awards 2016: The top 10% of reviewers in Earth and Planetary Sciences
  • 2017年  9月 Publons Peer Review Awards 2017: The top 1% of reviewers in Earth and Planetary Sciences
  • 2018年  9月 Publons Peer Review Awards 2018: The top 1% of reviewers in Geosciences
  • 2019年  9月 Publons Peer Review Awards 2019: The top 1% of reviewers in Geosciences
  • 2021年  9月 日本鉱物科学会賞(第25回)

教育活動

造岩鉱物学(理学部地球科学系、第4セメスター)

造山帯地質学(理学部地球科学系、第6セメスター)

地球物質科学(全学教育[医・薬・農]、第1セメスター)

変成岩特論(大学院理学研究科地学専攻)

その他(オムニバス科目、隔年科目、通年科目など):科学の最前線(大学院理学研究科)、フィールドセミナー(理学部地球科学系、第5セメスター)、地殻化学特殊講義

学外での活動

  • 2007年~ アメリカ自然史博物館地球惑星科学部門 リサーチアソシエイト
  • 2012年~ Journal of Metamorphic Geology誌 Editorial Review Board Member
  • 2013年~ Geologica Acta誌 Managing Scientific Editor
  • 2013年~ International Geology Review誌 Editorial Board
  • 2016~2020年 Island Arc誌 Associate Editor
  • 2018年~ PLOS ONE誌 Academic Editor
  • 2018年~ Russian Geology and Geophysics誌 Editorial Board
  • 2019年~ Minerals誌 Editorial Board
  • 2020年~ Island Arc誌 Editor-in-Chief
  • 2021年~ Geosciences Journal誌 Editorial Board

連絡先

〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地 東北大学東北アジア研究センター

TEL : (022)795-3614
FAX : (022)795-6010

研究紹介

地質学・岩石鉱物学・地球化学の研究手法を駆使し、プレート沈み込み帯の地質記録解読と変成プロセスの研究に関して国際的な成果を上げてきた。とりわけ、変成岩研究が地域的な地史の復元にとどまらず、沈み込み帯の地学現象の一般則解読の他、固体地球の冷却史の理解まで踏み込めることを国内外に示してきた。1990年代後半、初期キャリアの高圧変成岩を含む蛇紋岩メランジュの研究は、スラブ−マントルウェッジ境界を地質学的に解析するという独創的なものであり、構造侵食についてもいち早く論文で言及した。2000年代、地球物理学が予測する超低地温勾配域の実像を天然のローソン石エクロジャイトから解析できるという提案を行い、変成岩研究のサブジャンルとしてローソン石エクロジャイト研究ブームを引き起こした。2010年以降、前弧蛇紋岩に伴う翡翠(ひすい輝石岩)の成因の体系化を試み、P型とR型の2つの区分を提唱、その区分が国際的に広く普及した。その希少性から知名度はあっても沈み込み帯研究の主役になることはなかった翡翠が、沈み込み流体を解析するための強力な研究対象になることを世界に示した。2015年9月に本センター着任後は、世界に先駆けてローソン石の局所鉛・ストロンチウム同位体比、ひすい輝石の局所リチウム同位体比、蛇紋岩の局所ほう素同位体比分析に挑戦し、変成岩からスラブ流体を解読する方法を世界に示した。また、最古の超大陸縁での地殻成長を東アフリカの古原生代花崗岩から読み解いた他、新原生代の汎アフリカ造山運動の大陸衝突にともなう地殻融合の時間スケールを明らかにした。東北日本の地質の研究にも取り組み、地殻成長史を砕屑性ジルコンのHf同位体比をもとに解釈した。アウトリーチ活動にも積極的に取り組んでおり、文部科学制作の一家に1枚「日本列島7億年」ポスターの制作にも携わった。  

主な研究テーマ

  • プレート境界岩の未読情報総合解析
  • 含水マントルウェッジ流体の化学組成と化学的性質
  • 変成鉱物のナノスケール微細組織解析による時間情報の抽出
  • 大陸地殻の改変と構造侵食の実像
  • 古原生代の現行型沈み込み帯出現
  • 太古代安定地塊の根の進化
  • 東アジアと日本列島の地体構造発達史
  • 古典研究標本のアーカイブ化と標準化
  • 翡翠(ひすい輝石岩)、プレートテクトニックな宝石