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寺内 由佳 [てらうち・ゆか] 東北大学 東北アジア研究センター 上廣歴史資料学研究部門・助教 【専攻】 日本近世史 都市史 都市社会史 流通史 |
略歴
2016年4月 | 宇都宮共和大学シティライフ学部 非常勤講師 |
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2021年3月 | お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 博士後期課程修了 博士(人文科学) |
2023年4月 | お茶の水女子大学文教育学部人文科学科 非常勤講師 |
2024年4月 | お茶の水女子大学基幹研究院 研究員 |
2025年4月 | 東北大学東北アジア研究センター助教 |
教育活動
連絡先
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地 東北大学東北アジア研究センター
TEL・FAX : (022)795-6084
研究紹介
人とモノの道程を辿り、近世の都市社会を描き出す
近世の商品流通や商人に関する研究では、生産地や中央集散地(江戸・大坂)の市場を起点とする物資の移出・移入や、それを実行する問屋商人が注目されてきました。しかしこれでは実際の消費者に至るまでの経路は見えず、流通構造の全体解明には至りません。また、研究史上の中心をなす系統やトップクラスの豪商への注目のみでは、当時の社会構造の一角しか明らかにならないと考えます。そのため私は、地方都市の中小商家を含めた幅広い層を対象に、東北から近畿地方まで様々な地域で調査をおこなっています。商品流通の有り様や、その担い手となった商人の経営、彼らが属した社会集団について分析をし、都市社会においてそれらがどのように形成・維持され、いかなる機能を有したのかを明らかにしていきたいと思います。
主な研究テーマ
- 近世における衣料品(絹・木綿織物、古着)の流通構造
- 商人による社会集団(仲間、「イエ」・同族団)の形成とその機能
- 三都および近江の商人による関東・奥州進出
宇都宮商家番付(嘉永期)
豪商が軒を連ねた近江八幡のまちなみ