高倉 浩樹 [たかくら・ひろき] 東北大学 東北アジア研究センター ロシア・シベリア研究分野・教授 【専攻】 社会人類学 シベリア民族誌学 |
略歴
1992年3月 | 上智大学文学部史学科卒業 |
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1998年3月 | 東京都立大学大学院 社会科学研究科博士課程単位取得(社会人類学博士1999年2月) |
1998年4月 | 東京都立大学 人文学部助手 |
2000年10月 | 東北大学 東北アジア研究センター助教授 |
2003年10月 | ケンブリッジ大学スコット極地研究所客員研究員(2004年9月迄) |
2004年10月 | 国立民族学博物館客員助教授/准教授(2008年3月迄) |
2007年4月 | 東北大学東北アジア研究センター 准教授(職階名変更による) |
2013年4月 | 東北大学東北アジア研究センター 教授 |
2017年10月-2023年9月 | 日本学術会議会員(地域研究) |
2017年4月-2021年3月 | 東北アジア研究センター長 |
2018年4月-2022年3月 | 総長特別補佐(研究) |
2022年9月-2022年11月 | ラップランド大学北極センター客員教授 |
学外での活動
- <見る、さわれる、知の旅>トナカイ!トナカイ!! トナカイ!!! 地球で一番寒い場所での人間の暮らし(展示会)
- 国際北極科学委員会(International Arctic Science Committee)社会人間作業部会日本委員(2013-2017)
- 東北人文学紀要(Severo-Vostochnyi Gumanitarnyi Vestnik)[ロシア科学アカデミーシベリア支部人文学北方民族問題研究所]外国人編集委員(2014-)
- 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター共同利用・共同拠点運営委員(2014ー2016)
- POLAR SCIENCE誌(Elsevier社)編集長補佐(2018-)
- SIBIRICA誌(Berghahn社)編集委員(2018-2022)
- ラップランド大学北極センター(フィンランド)科学助言委員会(2020-2023)
- 日経ビジネス記事「永久凍土とともにある人々の暮らしと地球温暖化の影響」掲載(2022年2月)
- ウェブメディアesse-senseインタビュー記事「タイガに生きる人々の暮らしと文化を知り、他者理解の醍醐味を広める」(2023年9月)
研究紹介
北極圏先住民の狩猟牧畜適応への環境人類学的分析と応用映像実践
ロシアを理解するためには、ユーラシア大陸北部の大半をしめるこの国家に、現在200近くの民族集団が暮らしていること、かつて中央アジア及びアラスカにまで広がる植民地を持っていた歴史を視野に入れなければならない。シベリアは、この点で現在においても内国植民地である。そこは、数多くの先住民族が暮らす空間であると共に、豊富な天然資源を基盤にした経済開発が進行する地域だからである。シベリアの人類学の射程は、こうした民族・宗教問題を含めたロシアの社会文化的文脈の発掘に向けられている。と同時に、北極圏を含む厳しい環境のなかで住民が構築してきた生態学的適応の文化的側面に肉迫する。
主な研究テーマ
- 極狩猟牧畜の生態人類学的研究
- 映像・展示を用いた公共人類学
- スラブ・ユーラシア世界におけるナショナリズムと先住民運動
- サハ人の歴史と文化についての民族学的研究
- 環オホーツク海域の歴史人類学
- ロシアと日本の人類学史
ロシア・ベルホヤンスク山脈東麓のエヴェン人牧夫がトナカイを捕獲する