佐野 勝宏 [さの・かつひろ] 東北大学 東北アジア研究センター モンゴル・中央アジア研究分野・教授 【専攻】 先史考古学 実験考古学 |
略歴
2010年3月 | ケルン大学先史・原史学研究所 博士課程修了 博士(Dr. phil.) |
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2010年4月 | 東北大学大学院文学研究科 助教 |
2013年4月 | 東京大学総合研究博物館 特任助教 |
2017年4月 | 早稲田大学高等研究所 准教授 |
2019年4月 | 東北大学東北アジア研究センター 教授 |
教育活動
学部教育
考古学各論(人類の進化と考古学)
考古学各論(考古学の方法と実践)
大学院教育
考古学特論I(人類の進化と考古学)
考古学特論II(考古学の方法と実践)
学外での活動
- 日本旧石器学会 奨励賞(2017年)
- 日本旧石器学会 総務委員長(2018年~2020年)
- アジア旧石器協会(Asian Paleolithic Association) 執行委員(2016年~2018年)
- 国際先史学・原史学連合(International Union of the Prehistoric and Protohistoric Sciences)晩期旧石器時代委員会 代表メンバー(2013年)~
連絡先
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地 東北大学東北アジア研究センター
TEL : (022)795-7692
研究紹介
人類の進化と拡散の歴史を復元する
我々ホモ・サピエンスの生物学的特性を理解するため、人類進化と道具の製作・使用体系の発達史に関する研究を進めている。特に、ユーラシア大陸に拡散したホモ・サピエンスが、各地にいた先行人類と交替し、人口増加を可能にした背景を探っている。現在、この原因の一つに狩猟技術の発達があったと考え、投槍器や弓矢を用いた複合的投射技術の起源と拡散プロセスについて研究している。
主な研究テーマ
- 人類の進化史
- ホモ・サピエンスの東北アジアへの拡散
- 狩猟具の投射技術の発達
- 実験痕跡研究
ロシア・アルタイのウスチカン洞窟。中期旧石器時代の遺跡。
後期旧石器時代の黒曜石製石器に観察された微細衝撃線状痕(左下から右上に向かって走る)。この石器が、狩猟具として使われた証拠となる。