志宝 ありむとふて 人間文化研究機構 人間文化研究創発センター 研究員 東北大学東北アジア研究センター 特任助教 【専攻】 地域研究 文化人類学、民俗学 宗教学 思想史 |
略歴
2010年12月 | 東北大学大学院文学研究科と南京大学大学院哲学研究科 共同育成博士課程プログラム 単位取得(哲学博士) |
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2011年9月 | 北京大学哲学系 ポスドク研究員(2013年11月迄) |
2012年2月 | 東北大学大学院国際文化研究科 客員研究員(2012年8月迄) |
2012年11月 | 香港中文大学哲学研究科 客員研究員(2012年12月迄) |
2013年11月 | 武漢大学哲学学院 講師(2014年12月迄) |
2014年11月 | 東北大学大学院国際文化研究科(日本学術振興会) 外国人特別研究員・PD (2017年1月迄) |
2017年2月 | 東北大学学際科学フロンティア研究所 人間・社会領域 助教(2022年8月) |
2020年2月 | オックスフォード大学東洋研究科 客員研究員(2021年1月迄) |
2022年8月 | 人間文化研究機構人間文化研究創発センター 研究員 東北大学東北アジア研究センター 特任助教 |
教育活動
「アジアの王権と思想」東北学院大学歴史学部
「人文社会科学総論」東北大学文学部
「課題研究」東北大学大学院文学研究科宗教学
「ゼミナール(演習)」東北大学大学院国際文化研究科アジア・アフリカ研究講座(原 イスラム圏研究講座)
「東洋哲学と宗教」、「イスラーム史(概論)」武漢大学哲学学院学部
「イスラーム史(概論)」(共同担当)北京大学哲学系
学外での活動
- 日本宗教学会
- 日本思想史学会
- 東北中国学会
- 東アジア実学研究会
- 東北大学イスラム圏研究会
- 東北大学国際文化学会
連絡先
〒980-8576 仙台市青葉区川内41番地 東北大学東北アジア研究センター
TEL : (022)795-6009
FAX : (022)795-6010
研究紹介
周縁文化の独自性と文化変容の理論研究―東アジアとイスラーム文明圏間の関係及びその学際的研究をめぐって―
東アジア地域における哲学、政治、社会等の比較研究を学際的・総合的に行う、及びその史的展開の解明である。具体的には、①朱子学(宋明理学)の用語も緩用しながら漢文でイスラームの教理・哲学を説く著述を著した「回儒」とよばれる中国ムスリム(回民/回族)知識人の思想体系(回儒学)の解明、②中国の思想・哲学(儒学・回儒学等)と江戸時代に独自の発展を遂げた日本の儒学との比較研究、③近代の学知としての中央アジア及び中国イスラーム研究史の三点に大別できる。最近では、東アジア地域における近代化の過程で中央アジアテュルク系ムスリム及び中国ムスリムの存在が日本・中国・欧米でどのように「再発見」され、中央アジア・中国イスラーム研究がいかにして創始・発展してきたのかという学術史の分野(③)にも向かっている。現在、このような独創的な着想と視角のもと、着実かつスムーズに研究成果を積み重ねており、かつそれらをウイグル語・漢語・日本語・英語・ウズベク語・トルコ語の多言語で、国際的な学術界へ広く発信している。すなわち、「文化間の対話」の実相を実証研究レベルで解き明かし、それを自身の研究活動の中でも体現したいという熱意をもっているのである。
主な研究テーマ
- 日中儒学の比較思想史研究
- 中国における宗教学術史
- 日本におけるイスラーム研究史
- イスラームと儒学――「回儒学」による文明の融合
- 東アジアとイスラーム文明圏間の関係及びその学際的研究
- イスラーム地域研究資料の収集・利用の促進と資料学の開拓
- ウイグル思想研究
- 中央アジア・中国ウイグル研究史に関する調査研究
「イスラーム文明圏と東アジア文明圏の人間・社会等の比較・学際研究」