東北大学 東北アジア研究センター

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地質研究資料アーカイブと試料キュレーティング

ユニット名

地質研究資料アーカイブと試料キュレーティング

期間

2023年~2025年

組織

氏名所属
辻森 樹 東北アジア研究センター教授
高嶋 礼詩 総合学術博物館教授
平野 直人 東北アジア研究センター准教授
パストルガランダニエル グラナダ大学、学際科学フロンティア研究所(クロスアポイントメント)助教

ユニットの目的・目標

 近年、地質研究資料のデジタルアーカイブ化と研究試料(研究成果有体物を含む)のキュレーションに大きな期待が寄せられている。それは、科学の持続・発展可能性と社会還元を念頭に置いたもので、様々な規模の研究組織・チームにおいても、国内外の動向を見据えながら、世界標準規格・システムに対応可能な柔軟性と拡張性を有する実戦的な対応が急務である。これまで我々は、古典研究標本の持続・発展可能なキュレーション体制の構築のために必要なミニマムプロトコルを複数の共同研究によって展開し、古典地域と過去の優良コレクション(岩石標本など)の地質研究試料とそれに附随する研究資料(地図・紙資料)の紐付けに関して、キュレーションの現場レベルのプロトコルを総合的に研究してきた。とくに、岡山県赤磐市のNPO法人地球年代学ネットワーク地球史研究所内の広い試料管理スペースを利用することによって、本学では対応できない有体物のキュレーションに必要な空間問題をクリアし、同研究所に保管された膨大なコレクションから、過去の優良コレクションを選定し、新しいデータを加えることで標本の可能性を評価してきた。本ユニット組織は、これまでの関連した共同研究を戦略的に発展させる。そして、過去及び現在進行中の地質研究資料のデジタルアーカイブ化と研究試料のキュレーションの実践を通し、(1)先端的な化学分析に必要となる標準物質(リファレンス物質)の作成、(2)デジタル化したデータを利用したデータ駆動型解析の実施、(3)統計解析のためのソフトウェア開発、を実施する。東北アジア研究センターは、国内では唯一の「自然史研究分野を含む」文理融合型の文系の大学附置研究センターである。本ユニットは、同センターが推し進める人類史・歴史研究のデジタルアーカイブ化戦略と相補的な運用によって、近未来ビジョン追求のための「人新世」研究拠点構築の基礎となることが期待される。

ユニットが運営する共同研究

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プロジェクトユニット報告書

2023年度