東北大学 東北アジア研究センター

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研究データベース

地域研究デジタルアーカイブ

デジタルアーカイブは有形無形の文化遺産・研究資料・データをデジタル化し保存・活用する仕組みですが、現在は複数のデータベース間で資料群を複数串刺し的に検索したり、他の機関のデジタルアーカイブとも連動できるようになっています。東北アジア研究センターでは、2021年に地域研究デジタルアーカイブを設置しました。東北アジアや関連する地域や分野の研究に関わる手稿、文書、写真、ビデオ、データセットなどのデジタルコンテンツを提供します。私たちはこのデジタルアーカイブが、東北アジアに関心のある市民、研究者、学生、政策立案者のための協働のスペースとなることを目指しています。

東アジア出版文化研究資料画像データベース

アジアの文化や歴史環境などを研究する上で、出版文化を主とする典籍資料は重要な役割を果たしています。
本データベースは、宋元明の典籍、明清の絵画資料、清朝宮廷演劇文献、清代口唱文芸コレクション、ヨーロッパ古文献などの諸資料から、とりわけ稀覯性の高いものを選択し、その原本の画像をデータとして提示し、東アジア出版文化研究の基盤をよりゆるぎないものとする目的で作られています。
本データベースの内容は、(1)宋元明刊本などの漢籍を中心とした東アジアの古典籍、(2)清代の宮廷及び民間文芸である口唱文芸テキスト類、(3)明清絵画資料・夏目漱石関係文献などを中心として、全画像データを、順次、インターネットを通して公開しています。データ利用については「利用規程」をご覧下さい。

みやしんぶん(宮城県における東日本大震災で被災した無形民俗文化財調査成果)データベース

東北大学東北アジア研究センターでは、2011年11月から2013年3月にかけて宮城県からの受託事業として、「東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査」を行いました。宮城県沿岸部の津波被災地の約23地区を対象とし、各地区=地域社会における民俗芸能・祭礼・年中行事・生業などの無形民俗文化財における震災前と被災実態、復興の過程を明らかにすることを目的とするものでした。

本データベースはその調査成果に基づき、東日本大震災で被災した宮城県の無形民俗文化財の震災前・震災直後・震災後の過程についての情報を一般に公開し、研究・調査・教育上の利用に役立てることを目的としています。なお、調査事業で収集された聞き書き資料は400字詰め原稿用紙にして約1500枚、写真図版資料約250点になっています。

モンゴル諸語・満州語の資料検索システム

主にモンゴル高原や興安嶺を発祥の地としてユーラシア大陸に大帝国を建設した モンゴル族と満洲族の文字・言語で記録された多種多様な言語文化遺産がある。 それらはモンゴル帝国、大清帝国の文化遺産であるモンゴル語と満洲語で記録さ れた文字資料であり、これにはモンゴル文字、パスパ文字、漢字、アラビア文字、 トド文字、満洲文字等々、多様な形態でまた大量な文献等である。旧ソ連とモン ゴルの民主化および中国の改革開放政策によって、それらの国々におけるアルヒ ーフ・図書館・研究機関の「門戸開放」と研究者間の交流が活発化することとあ いまって、それまで国家の庇護下にあった文献資料が民間の手に委ねられ、それ らの行き届いた研究・保護の必要性が指摘されている。こうした状況の中で、言 語文化遺産研究の国際的なネットワークを形成することは極めて重要である。こ のデータベースは、栗林均教授(2016年度定年退職)を中心にして、モンゴル国、 中国(内モンゴル)をはじめ、国内・国外の研究者・機関・団体との協力体制の もとに構築されたものである。

Wiley社の英国王立人類学協会アーカイブ

東北アジア研究センターは、Wiley社の英国王立人類学協会アーカイブを購入しました。この資料は、1871年に創設された同協会が蓄積してきた100万ページ以上の歴史アーカイブです。手稿・書簡・報告書・学会発表・議事録・地図・調査・フィールドノート・絵画・データ・収集品など多岐にわたる資料から構成され、世界各国の人類学者によって撮影された20万点を超える民族学的な写真のコレクションが大きな特徴です。地域研究・人類学・考古学・地理学・探検史・植民地史などに関わる貴重な資料であり、様々な研究が可能になると思います。

 

 アーカイブの説明   オンライン説開会(1時間)