研究題目
ムスリムの移動と文化の様態 -現代中国におけるムスリムマイノリティ流動人口研究-
研究領域
(C) 移民・物流・文化交流の動態
研究内容
申請者は2022年8月、本センター着任してから、「マイノリティの権利とメデイア」研究ユニットと関連、「現代中国におけるムスリムマイノリティ流動人口研究」という課題に取り込んでいる。本研究では、上海、北京、南京、武漢などのような国際的大都市における中国系ムスリム流動人口問題の特殊性、複雑性について、先人の研究に基づき、現地調査とインタビューの方法を採用し、都市ムスリム流動人口居住地の住民たちからムスリム流動人口に対する見方、そして、ムスリム流動人口そのものが感じていることの2つの方面から着手し、比較分析を通じて、上海、北京、南京、武漢などの都市のムスリム流動人口の商売、生活、宗教、人権などの方面の問題を調査し、分析する。
本研究は、おもに、北京、上海、南京、武漢を中心に実施した現地調査に基づくものである。調査は、2005年から2007年、2011年から2013年、2013年から2014年にわたって定期的に行った。方法は、これらの都市を定点観察し、不特定多数のムスリムを対象調査した。現在、今までに収集したデータを中屋(イスラーム地域研究)、小沼(中央アジア歴研究)研究者の協力で分析し、研究を行っている。今後の現地調査については、現地の政情不安が伝えられることがある、現地調査が困難となった場合があります、現地の(XXX)専門家(友人)を招聘して調査を求めるなどして代替する。特に、日本にいる中国系ムスリムたちをできる範囲で対象調査にする。さらに、WEBでの史料を閲覧できることは、以上のような状況が発生した場合の補償措置となる。
データの分析と海外における中国系ムスリムたちに対する調査研究では、研究者と共同研究を行うについて承諾をもらって(中屋、澤井(回族研究)、小沼、石井(中国地域研究))共同研究の企画をしている。
研究期間
2024年度~2026年度
研究組織
氏名 | 所属 |
---|---|
志宝ありむとふて | 東北アジア研究センター |
石井 弓 | 東北アジア研究センター |
澤井 充生 | 東京都立大学人文社会学部 |
小沼 孝博 | 東北学院大学歴史学科 |
中屋 昌子 | 同志社大学研究開発推進機構 |