東北大学 東北アジア研究センター

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「CNEASモンゴル地質試料コレクション(CNEAS-MNGGC)」の整備

研究題目

「CNEASモンゴル地質試料コレクション(CNEAS-MNGGC)」の整備

研究領域

(D) 自然・文化遺産の保全と継承

研究内容

 東北大学東北アジア研究センターではこれまでに様々な分野でモンゴルの地域研究が展開され、地球科学の分野でも2019年以降、モンゴルの地質と岩石を対象とした研究でいくつかの成果が国際論文として公表されてきた(例えば、Ganbat et al., 2022)。その過程で、モンゴル地質試料(主に岩石)とそれらから得られた様々な化学分析データが増えてきた。これまで研究代表者らは文化・自然史遺産の取扱への発展も考慮した地質研究資産の持続・発展可能なキュレーション体制の構築のため、地質試料のアーカイブ化の効率を上げるためのプロトコルや小規模組織でのキュレーション体制の構築の方法を様々な視点で模索してきた。本研究ではこれまでに収集されたモンゴル産の地質試料(主として花こう岩類)を「CNEASモンゴル地質試料コレクション(CNEAS-MNGC)」として位置付け、既に論文化された試料を中心に、地理情報とそれに紐付くさまざまなデジタル情報の階層を整理しながら公開可能なコレクションを整備する。なお、試料は岩石試料の他、その解析の過程で様々な形の「分配」作業を経ており、チャンク、チップ、薄片、樹脂包埋試料、粉砕試料、鉱物分離試料などの形態が存在し、それぞれに多次元のデジタル情報が紐付いている。本研究では、既存の試料に紐付く多層データのアーカイブ化と並行して、各自が新たに収集した地質試料の他、新規でモンゴル産のカーボナタイト試料をCNEAS-MNGCに加え、新しいプロジェクトを始めるための整備を実施する。また、地理情報システムの積極的な活用を通し、東北アジア研究センターの文系分野のモンゴル地域研究と相補的に発展可能な総合的なデータアーカイブ作りを模索する。

研究期間

2023年度~2023年度

研究組織

氏名所属
辻森 樹東北アジア研究センター
GANBAT Ariuntsetseg香港大学地球科学系
BOLD Munkhdelger理学研究科
梅宮 穂花理学部
PASTOR GALÁN Danielグラナダ大学/東北大学学際科学フロンティア研究所