研究題目
アーカイブした地質試料のキュレーションのための総合研究
研究内容
近年、「学術の大型研究計画に関するマスタープラン」に地球惑星科学分野の研究資料(試料を含む)のアーカイブ化とキュレーションシステムの構築に関する大型研究計画が複数の学術コミュニティーにより共同で提案されるなど、地質試料のアーカイブ化とアーカイブした試料のキュレーションに大きな期待が寄せられている。 それは、科学の持続・発展可能性と社会還元を念頭に置いたもので、様々なスケールの研究組織・チームにおいても、国内外の動向を見据えながら、世界標準規格・システムに対応可能な柔軟性と拡張性を有する実戦的な研究が急務である。昨年度、研究代表者らは、文化・自然史遺産の取扱への発展も考慮した地質研究資産(標本と紙資料) の持続・発展可能なキュレーション体制の構築のために必要なミニマムプロトコルを研究し、とくに、地質試料(標本)と既存の紙資料の紐付けに関して、現場レベルのプロトコルを検討した。本共同研究はその共同研究を更に発展させるべく、アーカイブした地質試料のキュレーションについて総合研究する。既にアーカイブ化が完了した 地質試料に関しては、新たな研究成果を生み出すために発展可能なキュレーションの方法論を検討する。地質試料のキュレーションは、様々な形の「分配」作業を伴う。分配された試料が新しく解析・分析される場合、チャンク、チップ、薄片、粉砕試料、鉱物分離試料など、様々な形態が予想され、多くの場合で試料の破壊と消費が伴われる。一連の作業をステップ毎に記録・記述し、管理していくための枠組み作りを目指す。
研究期間
2021年度~2021年度
研究組織
氏名 | 所属 |
---|---|
辻森 樹 | 東北アジア研究センター |
原田 浩伸 | 東北大学大学院理学研究科 |
青木 翔吾 | 秋田大学国際資源学研究科 |
高嶋 礼詩 | 東北大学学術資源研究公開センター/東北大学総合学術博物館 |
板谷 徹丸 | NPO法人地球年代学ネットワーク |