東北アジア研究シリーズ(英文)
- ステムラー フロリアン・高倉浩樹 共編:
食べるだけでなく、共に暮らすに適するもの:北方ユーラシアとアフリカにおける遊動民と動物(2010) - Ch.ダシダワー、岡洋樹 編
『モンゴル史研究の新動向、当面する課題(17~20世紀初頭)』(2009) - 岡洋樹、オーホノイ・バトサイハン 共編
『1911年モンゴル民族革命の前提条件と国際情勢』 - 宮本和明 編
「東北アジアにおける計量地域研究のための基盤整備」(2005) - 岡洋樹 編
「モンゴル 歴史と民族の諸問題」(2004) - 高倉浩樹 編
「ヤクーチアにおける民俗生態学的実践と文化の伝統」(2003) - 工藤純一・山田勝芳 編
「地球変化に関する国際ワークショップ:ノアから見たシベリア」(2001) - 寺山恭輔
「高温超伝導:新たな物質とその物性 」(1999) - 岡洋樹 編
「東北アジア諸国の変容の諸相II」 (1998) - 寺山恭輔 編
「ロシアと日本─歴史研究─ 」(1998) - 吉田忠、岡洋樹 編
「東北アジア諸国の変容の諸相」(1998)
食べるだけでなく、共に暮らすに適するもの:北方ユーラシアとアフリカにおける遊動民と動物(2010)
ユーラシア北極の牧畜民にみられる狩猟と牧畜の関係を起点として、そのあり方を内陸アジア、アフリカの牧畜民と比較することで、人と動物の関係の多面的な様相を明らかにするとともに、その理論的意義を探求した共同論文集。人類学を中心とするが、社会学・遺伝学・科学と芸術といった多分野の視点から議論されている。日本国内およびフィンランドの専門家を招聘し、2009年5月に東北アジア研究センターで行われたシンポジウムの報告が基盤となっているが、各論文は改訂されたもので査読をへ、ヴァージョンアップされたものとなった。
『モンゴル史研究の新動向、当面する課題(17~20世紀初頭)』(2009)
2007年9月6~7日、モンゴル国ウラーンバートルにおいて東北アジア研究センターとモンゴル科学アカデミー歴史研究所の共催により開催されたシンポジウムの報告論文集。モンゴル史、とくに清代のモンゴル史における最新の研究動向を示す論文17件を収録する。清代モンゴル史の分野は、近年各国のアーカイヴ史料の公開・刊行や、モンゴル国や内モンゴルにおける研究の進展により、続々と新しい知見、解釈が提示されつつある。本シンポジウムでは、モンゴル・日本・中国・ロシアの研究者の参加により、最新の動向を反映した研究成果が提出されている。モンゴル語による刊行。
『1911年モンゴル民族革命の前提条件と国際情勢』Northeast Asian Study Series 9、2006年
2005年12月、モンゴル科学アカデミー国際研究所と本センターの共催により、ウラーンバートルで開催されたシンポジウムの報告論文集。1911年の外モンゴルの独立前後の社会・政治状況に関する歴史研究者による論文11本を収録する。論文の他にシンポジウム当日の討論の議事録をも収録。モンゴル文での刊行。
『モンゴル 歴史と民族の諸問題』Northeast Asian Study Series 7, 2004
2003年9月、モンゴル科学アカデミー歴史研究所と本センターの共催により、ウラーンバートルで開催されたシンポジウムの報告論文集。清代を中心としたモンゴル史に関する歴史学者と民族学者10名による9本の論文を収録する。本シンポジウムにおける報告はすべてモンゴル語で行われ、本論文集もモンゴル語による。
「ヤクーチアにおける民俗生態学的実践と文化の伝統」(2003)
東シベリア・ヤクーチア地域における先住民の文化と歴史に関する日本とロシア連邦サハ共和国研究者との共同報告論集(英文)。とくにサハ(ヤクート)人に焦点をあてたその社会史と知識人とナショナリズムの問題に関する部分と、狩猟・牧畜など生業経済の伝統と今日的位相を分析した部分からなる。主な論文は「民族運動とヤクート知識人の役割」「ヤクート同盟と政治犯流刑囚」「ヤクート初期土地関係法」「サハ人の精神文化」「ヤクーチアの伝統的環境利用」「サハ共和国の環境問題」「北部ヤクーチアの毛皮獣狩猟」「ポスト社会主義ヤクーチアの狩猟システムの変化と戦略」「サハの馬牧畜と不在家畜所有」。
「地球変化に関する国際ワークショップ:ノアから見たシベリア」(2001)
本書は2000年8月に開催されたInternational Workshop on Global Change:View of Siberian from NOAA Satelliteで発表された16件の講演を収録したものである。宇宙、特にNOAA衛星から見たシベリアの環境観測をテーマに、ロシア科学アカデミーシベリア支部、NASA,NOAA、アラスカ大学、そして、国内の大学や研究機関から多数の研究者が集まり、森林火災、植生などで論議した。また、シベリア、極東、アラスカを含めた広域の環境圏についても論議した。
第1号を参照。
「ロシアと日本─歴史研究─ 」(1998)
1997年6月、東北アジア研究センター代表団(平川新、岡洋樹、寺山恭輔)がロシアのノヴォシビルスクを訪問した際に、ロシア科学アカデミーシベリア支部の人文・社会科学系の研究者とシンポジウムを開催したが、本論文集はその内容を英語でまとめたもの。ロシア側からは、土偶の研究、考古学分野における日露協力、シベリア・極東民族のフォークロア研究、ロシア経済発展の将来性、シベリアから太平洋への輸送路の問題など、多彩なテーマについて研究が紹介され、日本側も各々が自分の研究分野を紹介した。
1996~1998年度に実施された共同研究「近代化過程における東北アジア諸地域の変容の諸問題」に提出された報告論文集。東北アジア研究センター及び学内外の研究者による論文23本を収録する。テーマは中国・ロシア・モンゴルの市場経済移行・政治体制の変容に関わる問題や歴史・文化、韓国や台湾の先端技術開発、日本の東北地域史理解の問題など、地域の変容に関わる多面的な内容を含んでいる。