沿岸・海洋文化遺産に関わる研究成果が国際誌の特集として刊行されました。東北アジア研究センターのデレーニ・アリーン 准教授(大学院環境科学研究科兼務)等が企画した特集「沿岸・海洋文化遺産(Coastal and Maritime Cultural Heritage)」が、国際誌「Maritime Studies」(Springer, 2024年5月)に掲載されました。
https://link.springer.com/collections/cdgfgbfbbj
この沿岸および海洋文化遺産の特別号では、世界的現在沿岸および海洋文化遺産をめぐって行われている最先端の研究に焦点を当てています。取り上げられているトピックには、遺産をマッピングするための参加型手法、無形遺産の保存の課題、沿岸文化遺産としてのシーフード、漁業コミュニティの指標としての文化遺産 (CH)、文化遺産に対するジェンダーの視点、文化遺産へのリスク、海洋空間計画などが含まれます。この号では、ヨーロッパで CH への注目が高まっているにもかかわらず、沿岸および海洋文化遺産は、気候変動、汚染、都市化、マスツーリズム、農村地域の人口減少、伝統的な漁船団の喪失、無視、ヨーロッパ地域全体での海と海岸の保全に関する一貫性のない政策など、さまざまな圧力によって今日危険にさらされていることを示しています。
この特別号は、Delaney が主導し、欧州委員会が資金提供した共同の国際研究プロジェクトの集大成です。
公開された 10 件の論文のうち、Delaney は 3 件の共著者です。
- 序文:「沿岸および海洋文化遺産:欧州連合から東アジアおよびラテンアメリカまで」(Alyne Delaney, Katia Frangoudes)
doi.org/10.1007/s40152-024-00369-x
- 「ジェンダー、海洋文化遺産研究の将来における重要な側面:ヨーロッパおよび東アジアの事例」(Frangoudes、Herry、Mylona、Vanlaer、Delaney)doi.org/10.1007/s40152-023-00316-2
- 「沿岸および海洋文化遺産における回復力の舵取り」(Flannery、Ounanian... Delaney 他)doi.org/10.1007/s40152-022-00265-2