2022/1/20-21に、東北アジア研究センター主催の第一回北極と東アジアについての日芬合同セミナーがオンラインでおこなわれました。テーマは「「Local Wellbeing, human securities and indigenous peoples in the Arctic and Asia」。日本とフィンランドから7名づつ、人類学・社会学・経済学・法学分野の発表があり、二日間で40名ほどの参加者が活発な意見交換を行いました。北極域及び東アジアの人々にとっての幸福・豊かさをめぐる考察とそれをとりまく社会環境の動態に焦点が当てられました。北極域の先住民だけでなく、日本のアイヌ民族の関係についても議論が広がり、北極と東アジアの地域間連鎖を検討することの可能性が確認されました。
このセミナーは文科省補助事業北極域研究加速プロジェクト(ArCSII)の公募事業・海外研究力強化プログラムとして東北アジア研究センターが申請した「地域社会・開発・文化からみた北極と東アジア連鎖」事業(代表・高倉浩樹)によるものです。フィンランドからはラップランド大学北極センター、日本から北海道大学スラブユーラシア研究センター、神戸大学国際文化学研究科の研究者がコーディネーターとして関わっています。2021年度から4年にわたって実施されます。