日時:2021(令和3)年6月26日(土)15:00~16:00
開催場所:オンライン開催(参加無料・要参加登録)
参加登録: 本講演会に参加するには、事前に登録が必要です。
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講師:海部陽介氏(東京大学総合研究博物館教授)
200万年以上前の原人の出現にはじまるアジア人類史についての認識が、最近の研究の進展で大きく変化してきている。 2004年にインドネシアで、2019年にはフィリピンで身長1メートルほどの小型原人の存在が報告され、 学界を驚かせた。さらにシベリアなどへのネアンデルタール人の進出や、デニソワ人と呼ばれる別の旧人集 団の存在も指摘され、5万年前頃までのアジア各地に多様な古代型人類が暮らしていた実態が判明してきた。 しかしアフリカ由来のホモ・サピエンスが当地に出現すると、これらの人類が姿を消しただけでなく、ホモ・サピエンスはそうした先行人類の分布域を大きく超えて、 寒冷地や島嶼にも広がっていった。この長い歴史の中には、我々とそれ以前の人類の相違点や、人類の多様性の本質など、人類についての重要な問いに答える鍵が隠されているはずだ。 本講演ではそのような問題意識に立ちながら、アジア人類史研究の現状を紹介する。
問合せ先:TEL:022-795-6244
Mail: cneas25(at)grp.tohoku.ac.jp (at)を@に変えて送信してください。
ポスター(PDFファイル:912KB)